「いつまでたっても“っ”や“ゃ”の使い方が覚えられない」
「ひらがなとカタカナの使い分けができない」
「九九が覚えられない、くり上がりくり下がり計算ができない、分数の足し算引き算でいつも分母同士を足してしまう」
「bとdを何年たっても見間違えたり書き間違えたりする、スペルがめちゃくちゃ」
「行と行が混じりあってどこを読んでいるか分からなくなる」…
このような子どもの様子を皆さんはどう思われますか?
その子の努力不足と思うでしょうか?
親がきちんと教えないからだとお考えでしょうか?
人より何倍も頑張って練習しても、上記のような状態が続くお子さんがいます。これが「学習障害」です。
学習障害は怠けていると勘違いされる
知能は平均もしくは平均以上あるにも関わらず、読み書き計算の全てまたは一部だけが上手くいかない障害で、できることとできないことの落差が激しい場合もあることから、学校の先生を含め周りからは
「ふざけている」「怠けている」
と誤解を受けがちです。
発達障害の中でも、学習障害は見つけてもらうことが難しく、そのために親や教師から否定的な言葉を受け続け、自信を無くしてしまったり、ひどい場合は鬱などの二次障害を発症してしまうこともあります。
早期発見が何より大切
ホームレスや受刑者の中に認知機能が低く学習が困難な人の割合が高いというデータがあります。
一方で、大成功している起業家やクリエーターに学習障害や発達障害がある割合が高いというデータもあります。
特定の苦手がある代わりに、特定のことが突出して得意な場合もあるからです。 学習障害を早期発見して適切に対処することは子供ひとりひとりの幸せのために重要であることはもちろんのこと、社会全体から見ても非常に重要な課題であると言えます。