Space DeCo a BoCoとは

スペースデコアボコとは

 Space DeCo a BoCo は、広島県呉市にある、発達に凸凹のある子どもの好きを見つけ得意を伸ばすことを目的とした学びと遊びのスペースです。 

2012年、ディスレクシア(読み書き障害)の子どもを育てる親と学習塾で長年親子の悩みに向き合ってきた教師の2人で、学習障害や子どもの可能性を伸ばす教育について考えることを目的としたボランティア団体を立ち上げました。8年間あまり映画上映会や講演会といった活動を行ってきた中で得た気づき・課題を基に事業化したのがSpace DeCo a BoCoです。
 
学習障害は知的には平均、またはそれ以上であるにもかかわらず、読み書きや計算などの全部または一部に支障があるために単に努力不足とみられ、周囲からの理解が得にくく、ひそかに苦しむことの多い障害です。人口の4~8%にみられるといわれており、ここ呉市でも2,000人ほどいることになりますが、相談や支援する場所はほとんどありません。
 
宿題を終わらせるのに毎晩夜中まで泣き泣き鉛筆を握る子ども。その姿を見て情けなくなったり腹立たしく思ったりしてしまう、そんな自分を責める親。一生懸命学校の課題に向き合ってはいるもののテストで30点も取れず、自信をなくし肩を落とす中学生。全て私たちが経験し直面した光景です。このような親子を減らしたい、そんな思いからこのスペースは生まれました。
 子どもは(大人も?)自分で好きなことを選び、決めたことには積極的に取り組みます。その力を最大限伸ばすには、親をはじめ周りの大人がそれを見守り応援することが大切だ、というのが私たちの考え方です。
ものづくりが好きでゲームも好き、ならロボット作ってみる? 料理が好き、だったら一緒にケーキ作る?レシピはないけど。 いろんな国について知りたい、じゃあ、地元の大学の留学生に話を聞こうか、、、このように、子どもたちの特性に合わせて次々とクラブ活動のようなクラスができつつあります。ロボコン部に参加した小学生は、クラスが終わったあとも興奮状態だったとお母さんからメールがありました。
 
スペースを作るにあたって、ぼろぼろだった実家を理想通りに改装してくれた青年大工チームや地元ハウスメーカー・設計デザイナー、できることがあればなんでも言ってと声をかけてくれた恩師や友人、子どものために頑張ってとクラウドファンディングでご支援くださった多くの方々、さらには、医療機関との連携、呉市福祉課や産業部のアドバイスのおかげで、2021年4月にオープンを迎えることができました。

Space DeCo a BoCo はここに来ていただいた方と一緒に、これからも進化してしていく存在でありたいと思っています。